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ニセコイ最終回予想SS! 一条楽は誰を選ぶのか!?

 今まさに俺、一条楽は一世一代の告白をしようとしていた。
 相手は桐崎千棘。アメリカ帰りの幼馴染。綺麗な金の髪に、赤いリボンが特徴的だ。ひょんなことから彼女と偽装恋愛をすることになったのが全ての始まりだった。俺は彼女を愛する演技をしていたが、いつの間にか本気で愛してしまっていたんだ。
「な、なによ、楽。話ってなんなのよ」
「千棘、俺は……お前を……!」
 告白をしようとした、その瞬間、もうひとりの声が響いた。
「待って! 一条くん!」
 息を切らしてこの場に駆けつけたのは、小野寺小咲。中学生のときから俺がずっと好きだった女の子だ。千棘に告白するには、彼女とのこともケリをつけなければならない。
「私、一条くんのことが……」
「ちょっとお待ちなさい!」
 新しい声が響いた。彼女は橘万里花。俺の許婚だ。
「マリー……お前、病死したはずじゃ……」
「楽さま~! 愛の奇跡で復活しましたわ!」
「そうなのか!」
 俺は納得した。愛の奇跡ならそれもあり得る。さらにまたひとり、またひとり。
「実は私も貴様のことが」
「鶫!」
「私、やっぱり先輩のこと諦められないです!」
「春ちゃん!」
「楽ちゃん、私やっぱり楽ちゃんのことを弟のようには思えないよ……」
「ええと、誰だっけ!」
 ニセコイヒロインが大集合してしまった。そう、俺は、この中からたったひとりを選ばなければならないのだ……たったひとりを……
「俺が……俺が好きなのは……」

 突然、真っ白な壁が見えた。いや、これは、天井?
「目が覚めたのね。おめでとう、一条くん。手術は成功よ」
 意識がボンヤリとしている。なんだろう、何が起きているんだ。
「あなたの脳にはとても大きな腫瘍があって、それを切り離すことに成功したのよ」
「宮本……?」
 彼女は宮本るり。なぜか俺に惚れない女。
 どうやら、ここは病院? 俺は何かの病気か事故でここに入院しているようだ。そして、何かの手術が成功したらしい。
「あれが、その腫瘍よ」
 彼女が指を指す方を見ると、培養液の中にピンク色の肉(?)の塊が浮いていた。気持ちが悪い……
「そうだ……俺は、千棘に告白しないと……」
 思い出し、ベッドから出ようとする。
「いないわ。桐崎千棘なんて人は」
 えっ……? 千棘は死んだ……のか?
「始めからいないのよ。そんな人」
 何を言っているのかわからない。いないなら、じゃあ小野寺でいいや。マリーでもまあ。最悪鶫で妥協する。
「やはり、そんな妄想をしていたのね……小野寺小咲も、橘万里花も、鶫誠士郎も、奏倉羽も……あなたが寝言で呟いていた人物は全て、あの脳の腫瘍とあなたのモテたいという願望が生み出した幻覚妄想だったのよ」
 奏倉羽って人のことはあんまり覚えてないけど(キャラ多すぎて)、とにかくそんなはずはない。
「断続的に、意識がなくなる病気だったの。意識のない間、あなたは居もしない人物とのありもしないラブコメストーリーをブツブツと呟き続けたわ。脳の腫瘍が大きくなるにつれ、あなたは現実を離れる時間が増えた。そして一年前、あなたは完全に意識を失って、この病院に」
「そんな……バカな!」
 俺は叫んだ。
「おかしいとは思わなかった? 夢の中で、何か、整合性の取れないことはなかった?」
 そういえば……
「小野寺が告白したのに、俺はありえないタイミングで眠っていて告白を聞いていなかったり、マリーが結婚しようとしててムカつくから友達という言葉でうまくキープしようとしたらありえない感じに成功していたりしてた……登場人物、やたらと小さい頃のことを覚えていない記憶喪失だし……ていうかよく考えたら俺モテすぎだわ……」
 というか何故俺は小野寺の告白を知っているのだ。あのとき眠っていたはずだ。どういうことなんだ。
「そう、ありえない。あなたがずっとラブコメを続けていられる世界。そんな都合の良い世界が、あるはずもないのよ」
 もう……ダメだ……
「くそう! 全部嘘だったってのかよ! あの恋も、この恋も! 全部ニセモノ! ニセコイだったってえのかよ!?」
 慟哭。
「俺をあの世界に戻してくれ! 頼む、なあ、頼むよ! 俺はニセモノの恋でいいんだ! なあ、頼むよ宮本!」
「残念ながら、それはできないわ」
 首を振る宮本。
「……もう、俺に希望は残されていないのか」
「いいえ、諦めるのはまだ早いわ。耳を澄まして」
 耳を? ……聞こえる。何か、聞こえる。
「楽! 一条くん! 楽さま~! 先輩! 一条楽! 楽ちゃん!」
 聞こえる! ニセコイヒロインたちの声が! いったいどこから!?
 声のする方向に目を向けると、そこにはピンク色の脳腫瘍が!
「これは!?」
「奇跡よ……あなたの強い想いに呼応して、脳腫瘍に自我が芽生えたの。あなたの想像をベースとする、全てのニセコイヒロインが統合された人格が、あの脳腫瘍の中に!」
 ドクン、ドクン。ピンク色の脳腫瘍は脈を打っていた。胎動。
「そうか……選ばなくったっていい……お前たちは、初めからひとつだったんだな……」
 俺は脳腫瘍が浮かぶ容器を抱きしめた。
「お前たち!」
 俺は叫んだ。
「ああ、今私は、愛の奇跡を見ているのね!」
 宮本も絶好調だ。
 もう、離しはしない。この脳腫瘍が、本当の恋人。ニセモノの恋は終わり、本当の恋が今始まった。
 ニセコイ、完。
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